【連載1回目】モータドライバの作り方 最初に
これまで高専,大学ロボコンでは主にモータドライバという回路ばかり作ってきました.
これまでロボコンを通じて学んできたことをアウトプットできたらいいなと思って書いていこうと思います.現在PDF版を執筆していますが,少しずつこちらのブログに書いていけたらいいなと思っています.
始めに言っときますが,この回路は非常によく燃えます.はい燃やした部品たち↓ですね.
主に燃えるのはFETという部品です.
正直モータドライバという回路を作る上で,燃やすことを経験しないと成長しません.ですが危険ですし,事故,怪我のもとになりかねません.燃やさないに越したことはありませんが,この記事を読んで少しでもモータドライバという回路について詳しくなって欲しいです.
そもそもモータドライバって何?
名前の通りモータを回す(駆動させる)ための回路です.マイコンのピンからは数 mA の電流しか流せな いため,モータをマイコンのピンの電流のみで制御するには無理があります.モータを駆動させるにはスイッ チング素子を用いて大電流を流してやる必要があります.このスイッチング素子がメインとなってモータドラ イバは構成されています.ロボコンでは主に MOSFET をスイッチング素子として使用しています.
モータドライバにおいて重要なのは機械的に欲しい仕様(必要な出力など)より必要なモータを選定し,そ のモータに十分な電圧と電流を与えられるように回路の仕様を決定することです.正直モータドライバは大は 小を兼ねますが,スペースが無限に許されているわけではないので,小さく作れるなら小さく作ったほうがい いと思います.
ものづくりをするにおいて当然なのですが, 安全第一 を肝に命じてください.モータドライバは回路 の特性上,制御回路に比べて高電圧,大電流を扱います.簡単に火を吹きますし,扱う単位も人間を殺せるも のになってきますので,配線や接続には十分注意してください.